ゴキブリによる被害・駆除方法
ゴキブリによる被害
ゴキブリは、大きく以下の3つの被害をもたらします。
衛生的被害
衛生面の被害として、ゴキブリが持ち込む雑菌や細菌による被害が挙げられます。 ゴキブリが屋内に侵入する経路として、最も多い経路は、排水口や流し台のシンクです。 ゴキブリ自身は全身を油膜で包まれており、こうした雑菌の影響を受けませんが、雑菌を保有したゴキブリが、放置されている食べ物や調理器具、家具などにが触れることで、病原体が人へと感染する危険性があります。 ゴキブリ自身だけでなく、ゴキブリのフンや死骸なども雑菌の巣窟です。つまり、ゴキブリが存在する限り衛生的被害を免れることはできないので一刻も早く駆除する必要があります。
健康的被害
健康上の被害として、ゴキブリが持ち込む雑菌や細菌によって様々な病気のリスクがあります。 食中毒を引き起こすサルモネラ菌、赤痢菌やチフス菌など、どれも非常に危険な病気です。 また、ゴキブリのフンや死骸が呼吸の際に体内に取り込まれて、喘息やアレルギーの原因となることが確認されています。また、ゴキブリは存在するだけで人間を不快にさせる、心理的な害をもたらす害虫だと言えます。
経済的被害
ゴキブリは雑食性です。食品はもちろんのこと、例えば、絵画などの美術品も被害に遭います。 ゴキブリは狭い隙間を出入りすることができるため、どんなところにでも入り込みます。冷蔵庫・炊飯器・電気ポット・電子レンジ・テレビ・パソコンのキーボード内等の家電製品のほか、配電盤やコンセントに入り込むこともあります。その結果、内部で剥き出しの基盤に触れて電気系統に異常を起こし漏電につながります。漏電は火災の原因になるため非常に危険です。事実、大量のチャバネゴキブリがコンセントの中に入り込んだ結果、20平方メートル四方の飲食店が燃焼した火事の事例も報告されています。飲食店のみならず、ゴキブリの発生が発覚した時は一刻も早い処置が必要です。
駆除方法
まず、捕獲トラップなどにより生息調査を実施し、最適な防除方法の検討を行います。 防除方法には、大きく分けて2つの方法があります。
化学的防除
①毒餌法
ゴキブリが潜んでいる場所や、徘徊する場所の近くに設置します。
②重点残留処理法
調理台のガス台、流しの下や裏、戸棚・引き出しの中、台所の床の揚げ板の裏、スチームパイプ周り、配電盤などの潜伏場所に有効な薬液を散布します。これがゴキブリの体に接触することで死滅します。安全策には十分留意して作業を行いますのでご安心ください。
③空間処理法
公共施設・飲食営業施設・事業所など処理範囲の広いところでは、ULVやくん煙法などの空間処理法が有効です。殺虫成分が部屋の隅々まで行きわたり、隠れたゴキブリを逃がさず退治できます。
物理的・環境的防除
①室内侵入場所の調査と遮断
②捕獲トラップによる捕獲
③餌の管理
流し台に残っている調理くずなどはゴキブリの餌になるのでポリ袋に入れゴキブリの入れない容器に入れて保管する。食器についた食べ残しも餌になる為、その都度洗って保管する。食器棚、食品棚の中は常に整理整頓し、古い物品はゴキブリのひそみ場所にならぬよう早めに処分する。等、アドバイスをもとにお客様にも徹底していただくことで未然にゴキブリの発生を防ぐことができます。
2025年1月6日
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